小規模多機能型居宅介護では、デイサービスなどの通い、ショートステイなどの泊り、訪問介護の3つのサービスを1つの事業所で提供する。そのため、小規模多機能型居宅介護で働くメリットとして、1つの職場で多様な介護の経験がつめる点があげられる。
デイサービス、ショートステイ、訪問介護では、仕事内容も気をつける点も異なる。例えば、デイサービスでは、レクリエーションやイベントを企画して、利用者の生活を彩るような工夫が必要になる。一方で、ショートステイでは、単発で利用する人が多いため、利用者の特性を理解する努力が重要である。更に、訪問介護では、利用者の生活のニーズに合わせたオーダーメイドの介護が求められる。このように、特徴の異なる介護サービスを転職をしなくても経験できることは、大きな魅力である。
また、小規模多機能型居宅介護は、地域に根差した事業所である。規模を小さくすることで、1人1人の利用者に合わせたより細やかな介護が可能になる。大規模な施設で大勢を支援するのではなく、個別に丁寧な介護がしたいという人は、やりがいをもって働くことができるだろう。
以上のような、特徴のある小規模多機能型居宅介護は、介護士としてのスキルアップにも役立つ。多様な仕事を担当することになるので視野が広くなり、柔軟で臨機応変な対応を身につけることが期待できる。将来、ケアマネを目指している人にも、多くの介護サービスを理解できるという点でメリットが大きいだろう。